僕が中古住宅に”推し変”した理由② ー 中古住宅のススメ vol.2

中古住宅のススメ

こんにちは。大分かぼす不動産の井上です。

さて、前回のコラムでは、僕が”賃貸推し”であったにもかかわらず、ある時を境に引っ越しを決意し、中古住宅を買うに至ったことをお伝えしました。今回は、もう少し詳しい過程について綴って参ります。

前回のコラムはこちらからどうぞ。

僕が中古住宅に”推し変”した理由① ー 中古住宅のススメ vol.1

住まいに求める絶対条件の変化

僕が一棟目の中古住宅を購入を決意したのは、今から4〜5年ほど前。当時、僕は長男が翌年に小学校に上がるタイミングを迎えていました。

僕の妻は、息子が通う予定だった小学校の卒業生。その経験から、妻はもし息子を通学させるなら一定のエリアに居を構えたいという要望を持っていました。一年生になる我が子の通学ということもあり、より安全な通学路を確保したかったからです。

前回のコラムでもお伝えした当時住んでいた築古RCは、残念ながら妻の希望のエリアではなかったため、我が家は引っ越しを決断。賃貸派であった我が家は、新たな賃貸物件を探すことになりました。

不動産業者でも物件探しは大変

まず、希望のエリアであることが必須条件。そして出来るなら戸建賃貸が理想。もちろん、子供の入学までに引っ越せることが条件でした。安全にのびのびと子供が暮らせる環境を、小学校入学までに手に入れたかったのです。理想の住まいを手に入れるべく、僕と妻は来る日も来る日も物件を探していました。

もしかするとあなたは、僕は不動産業者だから物件探しも簡単なのでは?と、思われるかもしれません。しかし、物件探しにおける不動産業者というアドバンテージなんて、一般の方より情報が得やすいというだけ。誰が探しても、無いものは無いのが不動産の世界。かなり限定的なエリアを探していたこともあり、物件はなかなか見つかりませんでした。

そもそも戸建賃貸は数が少なく期待薄。エリア内のアパートは全てチェックし、目星を付けた物件に空室が出たら借りる予定にしていました。
しかし、待てど暮らせど空室は出ず。希望の物件に出会えぬまま、気がつけば1年以上が経過していました。

迫る期限と、新しい選択肢

刻々と入学式が迫る中、物件を探し続けていたある日のこと。
僕が事務所で仕事をしていると、同業者さんがご来店。聞けば自社で所有していた貸家を売却したいとのことで、1枚の物件資料を頂きました。

さっとテーブルに置かれた物件資料。僕はお礼を言いながら手に取ると、我が家が探し求め続けたエリアの物件がそこにはありました。物件は古家付きの土地で、解体更地渡しとなっていましたが、もともと貸家だったため建物はまだ使えるとのこと。すぐに妻に相談し、物件を見に行くことにしました。

絶対条件ともう一つの側面

物件は解体予定でしたが、内覧すると建物に問題もなく、購入に障害はないことが判明。そして、賃貸派だった我が家は、短い議論の末に購入を決断しました。

こうして僕と妻は、賃貸派云々よりも子供の安全を優先し、中古住宅を購入したわけです。しかし、いくら子供が優先とはいえ、エリア内ならどんな物件でもよかった訳ではありませんでした。もし仮に、紹介された物件が土地だったとしたらどうしたかと問われれば、答えはNOだったと思います。

では、なぜ我が家は、その中古住宅を購入するに至ったのか?それまで賃貸派であった我が家が、すんなり購入に舵を切ったのは、明確な理由があります。

もちろん、我が家の絶対条件である「一定のエリアに居を構え、子供を安全に通学させること」は、賃貸では叶えることが出来そうにないと思ったことは間違いありません。しかし、当時決断できた一番の理由は、我が家の絶対条件とは別の”もう一つの側面”によるものでした。

次回のコラムでは、僕が不動産業者として、もし住宅を買うなら一度は考えてほしい、マイホームのもう一つの側面についてお伝えしたいと思います。(次のコラムへ)

 

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